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25

August

2017

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乙葉さんに聞く、“わたしの子育て論” 【後編】

理想のママとして幅広い層から人気の乙葉さん。前編では、表情を見て気持ちを読み取り、一人の人間として対等に接することの大切さなど、こどもとの向き合い方を教えてくれました。今回は、こどもと社会の関わりについて、乙葉さんなりの育児論を伺いました。

「乙葉さんに聞く、“わたしの子育て論”【前編】」

 


 

ひとりで悩まずに、幼稚園や小学校で出会うママ友と悩みをシェア。


 

—— 楽しく子育てをしている乙葉さんですが、苦労したこともありましたか?

乙葉 もちろんです。私はもともと社交的ではなかったのですが、母親になって、子育てにたくさんの方が関わってくれて、助けてくれて、一緒に育ててくれることに気づきました。同じ年くらいのお子さんを持つお母さんや友達、街で出会う方など、自分が勇気を出して一歩踏み出したことで、たくさんの方と仲良くなり、たくさん助けていただきました。
最初の大きな一歩は、児童館に行った時。ハイハイをするようになって、少し歩き出した頃、同じ年くらいのこどもとも遊ばせてみたい、外に出てみたいと思いました。児童館にはたくさんの親子がいて、勇気を持って私から話しかけました。今までだったらできなかったことも、母親になって強くなったのかもしれません。児童館で出会った方達とは、その後も、こどもを連れて行ける施設や食事に行くほど仲良くなることができました。

 

—— 一歩踏み出してできたママ友達は、乙葉さんにとってどんな存在ですか?

乙葉 同じような悩みを共有できる、お互いを支え合える存在ですね。母親って、こどものことを考えたら心配してもしきれないくらいずっと考えてしまうと思うんです。私も一人でいるとどんどん悩んで焦ってしまいます。
そういう時は、ママ友達と時間を過ごすようにしています。気持ちをシェアして「お互いそこまで気を張らないようにしようね」と話すと落ち着きます。幼稚園に入ったり、小学校に入ったりするタイミングで、できる友達も増えていきますから。母親になったことで様々な場面で出会ったたくさんの友達がいることで、お互いに支え合うことができています。

 

—— 子育てに関しては、例えば本など、ママ友以外から得る情報も参考にしましたか?

乙葉 育児本もたくさん読みますが、どれも参考程度と考えて、焦らず楽しく読んでいます。世の中には、「オムツは何歳まで」というような情報がたくさん溢れていますが、とらわれ過ぎると焦りを感じてしまうんですよね。
心配性なので、そういう情報だけでなく、実際に経験されたママ友達の実体験を聞いて、こどもによっていろんなタイミングがあることを感じて、安心したことが多かったように思いますね。

 

本で深める、外に出て広げる“社会”。

 

—— 育児書をたくさん読まれるとのことですが、娘さんも本が好きなんですか?

乙葉 実は家族で一番本を読んでいるのは娘です。主人も本が好きで、常にいろんな本をカバンに入れて時間があると読んでいる人なので、似ているなぁと感じます。娘が小さい頃から図書館に行っては紙芝居を読んだり、本を読み聞かせていたりしたからかもしれません。図書館で何度も同じ本を借りて、どうしても気に入ったから買いたいと言うことも。お気に入りの本をずっと大切にしているので、すごいなぁと感心しますね。
たまに、こんなに難しそうなのも読むの?と私が驚いてしまうような厚い本を読んでいることがあるんです。「面白かったよ」と私にも勧めてくれるんですが、なかなか読めていません……結構量があるなぁと思ってしまって(笑)。

 

—— お持ちいただいた本は、娘さんのお気に入りの一冊ですか?

乙葉 お気に入りの本はたくさんあるのですが、特にこのヨシタケシンスケさんの本が大好き。最初に買ったのは『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)。娘が幼稚園くらいの時に家族で本屋さんに行って、主人が見つけてきました。「これ面白そうだよ」と娘に見せたら気に入って、それからずっとお気に入りで今でも読んでいるくらいです。意外と奥が深くて、大人でも考えさせられる内容なので、私もついついじっくり読んでしまいます。

 

—— 娘さんとアクティブに遊ぶ時は、どんなところへ行くことが多いですか?

乙葉 商業施設の中にある、室内型の遊園地のような場所に行くこともありますし、キッズレストランにもよく行きました。キッザニアにもたくさん行きました。女の子なので、ピザやパンのお店など、料理をする仕事が好きなのかな、と思っていましたが、実は乗り物が好きだったようで。ガソリンスタンドや消防車、救急車のような、自動車にまつわる仕事を体験してましたね。
キッザニアは、スタンバイの時間や順番待ちなど、社会に出ると出くわす「待つ」ということがきちんとあり、ちゃんと待てるのかドキドキしましたが、目標があるといい子にして待てるらしく、それには驚きました。消防署の体験で、大きな声で号令を言っていた時も「あんな大きな声が出るんだ」と、親でも知らなかった部分を見ることができましたね。

 

—— 今後、行きたい場所はありますか?

乙葉 工場見学に行ってみたいです。ものが作られる現場を見せてあげたいなと思って。できあがったものだけじゃなくて、最初はこうなんだよ、というスタートの部分を見せてあげるのも勉強になるんじゃないかなと思っています。

 

働くことの大変さ、働く人への敬意を身につけてほしい。


 

—— 世の中について学んでほしいという視点でお出かけされることも多いのですね。

乙葉 そうですね。例えばキッザニアでは、稼いだお金で買い物をしようとしても、なかなか買えないんですよね、高くて(笑)。お金を稼ぐのは大変なんだと感じられると思います。働くことの大変さ、お金の大切さを、こどもの頃から肌で感じられるのは素敵ですね。
私は普段から、働いている人に敬意を持って接することの大切さを伝えています。一緒に遊んでもらったらきちんとお礼を言う、レストランでご飯を食べたら「ごちそうさまです」「おいしかったです」と大きな声で伝える。いつもありがとうございますという気持ちを大切にしてほしいと思っています。娘は、私達の仕事についても理解をしているようで、特別な仕事ではなく数ある職種の中のひとつだと娘なりに考え、受け止めてくれていますね。

 

—— 最後に、乙葉さんは自分をどんなお母さんだと思いますか?

乙葉 こどもが大きくなるにつれて、私も母親として成長してきたと思います。反省することもたくさんありますし、まだまだ完璧にはできません。毎日、難しいなと思いながらも主人と協力しながら奮闘しているところですね。

 

乙葉さんに聞く、“わたしの子育て論”【前編】
 

乙葉
タレント。1981年長野県生まれ。2005年にお笑いタレントの藤井隆と結婚、2007年に第一子を出産した。2015年に「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー2015」を受賞するなど、おしどり夫婦としても知られる。現在はタレント活動のほか、着物のプロデュースなども手掛けている。

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