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8

August

2017

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「乗り越えたのは、ビルの壁だけじゃなかった」 あの子のサクセス・ストーリー

キッザニアは、こどもが主役となって、楽しみながら社会のしくみが学べる街ではありますが、それを見守るお母さん、お父さんや保護者の方にとっても、さまざまなエピソードが生まれる場所でもあります。キッザニアに寄せられた体験談や心温まるストーリーの中から、今回はhiroさん(30代)が娘さんに大きな成長を感じた物語を紹介します。

 


 

体験できていない仕事は、あと1つ。

娘は小学校低学年の頃からキッザニアが大好きです。
私と一緒に来たり、兄弟や友達と来たりと、これまで30回以上は通っていると思います。ほとんどのアクティビティをやってはきましたが、身長の制限があり、少し勇気も必要な「クライミングビルディング」だけはできませんでした。

 

クライミングビルディングとは?

建物が安心、安全に使えるように、ビルに登って修理と点検を行うほか、ビルの外壁の出っ張りをつかみながら登るクライミングを体験できます。最終到達点は、街の中で一番高い場所なので、勇気とチャレンジ精神が特に必要なアクティビティです。

 

前向きな気持ちを奪った、2度の骨折。

そんな娘に起きた、2度の大怪我。
学校と通学路で、立て続けに骨折するという怪我のせいで、何ヶ月もの間、辛い治療を繰り返しました。車椅子に乗って生活していた時期もあり、いろいろなことができなくなったショックもあったせいで、極端に消極的になってしまいました。運動能力が回復してから、「公園へ行こう」と言っても、「行かない」と首を振る娘。その頃、娘は鉄棒や遊具にいっさい手をつけませんでした。おそらく、また怪我をするんじゃないかという不安があったのだと思います。怖さもあったのでしょう。前向きな気持ちを取り戻せずにいました。

 

予想していなかった、娘のひと言。

それでもキッザニアには行きたかったようです。激しい運動はないだろうとわかっているからでしょう。ある日、娘を誘って、しばらくぶりに訪れました。これまでは、バウムクーヘンづくりやおすし屋さんのような食べ物系の仕事を進んで体験していましたが、この日はクライミングビルディングの前で立ち止まりました。

そして、そびえ立つ壁をじっと見つめて一言。「やってみる」

娘は、初めて挑戦しました。

 

手に汗を握る娘も、私も。

娘の横で、小さな男の子がスイスイ登って降りていきました。そしていよいよ娘の番。額から大粒の汗が落ちるのが、下にいる私からも見えました。何度も手を拭いて綱を持ち直し、ゆっくりと壁をよじ登っていきます。長い時間が過ぎました。

 

乗り越えたのは、こころの壁。

スーパーバイザーの方が、絶えず温かい声援をかけてくれて、やっとの思いで壁を登りきった娘。達成感に満ちていたのでしょう、こころの壁まで乗り越えた、満開の笑顔をしていました。自信がついたのか、それ以降は、以前のような前向きさを取り戻し、走ったり、跳んだりと、元気な姿を見せてくれるようになりました。大怪我から数年経ちますが、今でも「キッザニアありがとう」という気持ちです。

このエピソードは、2015年2月10日(火)~2月26日(木)の期間、第4弾「キッザニアエピソード」を募集した際にhiroさん(30代)から寄せられた話をもとに構成しました。

Illustrations by Ami Kanda  /  http://www.amikanda.com

 

この記事で紹介されたアクティビティ

「クライミングビルディング」
・キッザニア東京
・キッザニア甲子園

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