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26

October

2018

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「『息子は、息子のままでいい』と教えてもらった日」 あの子のサクセス・ストーリー vol.5

キッザニアは、こどもを見守るお母さんやお父さんにとっても、さまざまなエピソードが生まれる場所でもあります。キッザニアに寄せられた体験談や心温まるストーリーの中から、今回は、ちょいふとさんと息子さんとの間に生まれた素敵なお話を紹介します。

 


 

学校では、叱られてばかり。

学校ではなかなか周りと打ち解けられない息子。
発達障害を患っているので、授業中に静かに座っていることなどが難しく、衝動的に人に向かって手が出てしまうことも。
そのせいか、先生や友達から一度も褒めてもらったことはなかったようです。友達ともうまく付き合えずに、「周りの子と違う」といじめられてしまうこともありました。
時には泣きながら帰ってくることもあり、とうとう学校に行くことが難しくなってしまいました。
「僕は普通じゃないんだ。でも普通ってなんだろう?」と親子で悩み続ける毎日でした。

 

落ち込んだ時こそ、キッザニアに行こう!

ある日、暗い顔をした息子を励ますため、キッザニアへ行くことに。「何をやりたい?」と息子に尋ねると、「印刷工房のポスター作り!」と元気よく答えが返ってきました。
息子はもともとパソコンで絵を描くことが大好き。キッザニアにはよく行きますが、印刷工房はこれまでやったことはありませんでした。この日が初めての体験です。
作成中、じっとパソコンに向かってとても嬉しそうに仕事をしているようでした。

 

〈印刷工房〉とは?

グラフィックデザイナーとなり、ポスターのデザインを作成する仕事体験です。テーマに合わせて、イラストやキャッチコピーなどの素材を選び、レイアウトします。情報を伝えることの楽しさや難しさを知ることができるアクティビティです。

※キッザニア東京の印刷工房は、現在プリント工房というオリジナルフォトクラフトを作る体験に変更しています。

 

出来上がったポスターを見て、衝撃。

ポスターの作成が終わると、最後に完成品を披露する時間があります。
息子がどんな作品を作ったのかを楽しみに待っていました。
いよいよ息子の発表の番。一目見た瞬間、驚きました。
なんと、そのポスターはインドの世界遺産であるタージマハルが一面にずらっとレイアウトされた独創的なデザイン。そのようなポスターを作った子は誰もいません。見本に沿った作品が多い中、息子のポスターは明らかに異なっていました。

 

「普通じゃなくていい」。そう教えて貰った。

学校であれば、息子のデザインしたポスターを見て、「普通ではない」と笑われてしまいそうなのですが、キッザニアのスーパーバイザーや他のお子さんも、誰一人として笑うことなく、「すごい!素敵!」と褒めてくれました。
自分の作品が褒められ、息子は満面の笑み。
仕事が終わった後、「ポスター、褒められたよ!」と息子が嬉しそうに出てきました。初めて息子の良さが認めてもらえたこと、そして清々しい笑顔の息子を見て、私は思わず涙してしまいました。

 

もう一度、学校へ行く。

この経験を経て、初めて自己肯定感を味わえた息子。
私たちは、もう一度強い気持ちを持って、2学期は学校に登校することを決めました。
「普通でなくて、何が悪い。息子には、息子の良さがある」ということを教えてくれたのがキッザニアです。まだまだ他の子と同じように生活するのは難しいですが、息子なりの成長を今後も家族全員で見守っていきたいと思っています。

このエピソードは、「キッザニアの窓」にお寄せいただいたエピソードをもとに構成した話です。

 

「乗り越えたのは、ビルの壁だけじゃなかった」 あの子のサクセス・ストーリー vol.1

「娘が“お金”を学んだ日」あの子のサクセス・ストーリー vol.2

「“お兄ちゃん”を頑張ってくれた兄」あの子のサクセス・ストーリー vol.3

「キッザニアに“卒業”はない?」あの子のサクセス・ストーリー vol.4

 

Illustration : Ami Kanda / http://www.amikanda.com/

 

この記事で紹介されたアクティビティ

「プリント工房」
・キッザニア東京

「印刷工房」
・キッザニア甲子園

 

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