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14

August

2018

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こどもレジェンドを探せ Vol.2

スポーツが得意な子、絵を描くのが上手な子、世の中にはさまざまなこどもがいます。キッザニアの窓では、その中でも、大人たちが目を見張る活躍をしているこどもに会い、普段の暮らしぶりや、どのように育てられてきたかを伺います。第2回目となる今回ご登場いただくのは、リフティングをベースに、ダンスの要素を取り入れたアクロバティックなパフォーマンスを繰り広げるスポーツ“フリースタイルフットボール”で、昨年、小学生チャンピオンに輝いたshun-Pさんです。


練習は、遊びの延長線上。

—— shun-Pさんは去年、小学校4年生の時にフリースタイルフットボールの大会「アラジンカップ2017」で小学生チャンピオンを獲得しましたよね。そもそもなんだけど、フリースタイルフットボール(以下、フリースタイル)ってどんなスポーツなんですか?

shun-P サッカーボールを使ってリフティングをしながら、その間に、飛んだり、寝っ転がったり、体をひねったり、逆立ちをしたりして、いろいろな技を差し込みます。

——動画を見ると、すっごくかっこいいですね! いつから始めたんですか?

リフティングスーパーキッズ10歳

shun-P たぶん、生まれてすぐかな? あまり覚えていないくらい前からやっています。

——え! 赤ちゃんの頃からってこと?

shun-P 最初はただボールで遊んでいて、そのうちに少しずつリフティングっぽいことを始めたんだと思います。

——そうなんですね。普段、練習はどのくらいしているんですか?

shun-P うーん、そんなに長い時間やることはあんまりありません。普段は朝、学校に行く前とか、夜お風呂に入る前に5分か10分くらい時間があれば、ボールに触ります。あとは土曜日と日曜日に、近所の公園に行ってちょっと長めに練習するかな。

——お休みの日は、みっちり練習するんですか?

shun-P いえ、そんなことはないです。普通は、お昼ご飯を食べてから、午後に公園に行くことが多いと思います。でも、4時間くらい公園にいたとしても、4時間練習しているわけじゃなくて、半分は他のことをして遊んでしまっているかも(笑)。

——公園にいたら、たしかに遊びたくなります(笑)。フリースタイルのどんなところが面白いと思いますか?

shun-P いろんな技があって、自分で技を作ったりできるところです。

——ただ難しい技を練習するだけじゃないんですね! どんな時に思いつくんですか?

shun-P いつでも。何か遊んだりしてて、それが使えそうだったり、パッと思いついたりする時があります。

——そういうものなんですね…。大会では、すごく難しそうな技をたくさんやっているけれど、shun-Pさんが自分で最初に思いついたのはどんな技でしたか?

shun-P 前にお父さんと練習している時、リフティングを失敗しないで続けたら500点、途中で技を入れたら+50点、みたいなゲームをやっていました。初めてこのゲームをやった時に、とっさにボールを蹴る合間に変な顔して「オエッ!」って両手を広げてポーズをしてみたら、お父さんがサービスで10点くれて(笑)。そこから、技っぽいのを少しずつ自分で考えるようになりました。

——最初はそんな可愛いらしい技だったんですね(笑)。

 

英語、習字、サッカー、ブレイクダンス…週に5日は習い事。

——平日の放課後はどんな風に過ごしていますか?

shun-P ほとんど毎日習い事に行っています。

——そうなんですね。習い事は、何をやっているんですか?

shun-P 英語と習字と、サッカーが週に2回と、あとブレイクダンスです。

——わあ…、ざっと数えただけでも、週に5回も! 毎日忙しそう(笑)。習い事ではどれが一番楽しいですか?

shun-P うーん、ブレイクダンス!

——それはどんなところが?

shun-P ダイナミックな技が多かったり、あとはフリースタイルに使える技があったりするので、楽しいです。

——なるほど。サッカーも習っているんですね。フリースタイルとサッカーはどっちが好きですか?

shun-P やっぱりフリースタイルです。サッカーはどうしても勝負って感じがしちゃうので。

—— shun-Pさんにとっては、楽しくできることが大切なんですね。でもこんなにたくさん習い事をしてたら、あんまりお友達と遊ぶ時間はないんじゃないですか?

shun-P はい。でも、習い事の前に、1時間でも時間があれば遊びに行きます!

——分刻みのスケジュール…(笑)。普段学校ではどの授業が一番好きですか?

shun-P 体育!(即答)

——やっぱり! じゃあ体育の中では何が好きですか?

shun-P 全部好き!(即答)。あ、でもボール投げるのだけは苦手。

——手を使ったボールの競技は苦手ってことかな?(笑) 意外ですね。最後に、shun-Pさんの将来の夢を教えてください。

shun-P フリースタイルで世界一になることです!

——さすが! 夢はでっかく、ですね。

 

遊びながら、自然とこどもの興味を伸ばす。

フリースタイルフットボールを存分に楽しんで取り組んでいることが伝わってくるshun-Pさんのお話。では、どんな教育観で育てられたのでしょう? お父さまである小野さん(joo-Gさん)にも子育てにまつわるお話を伺ってみました。

 

—— shun-Pさんは物心つく前からフリースタイルをやっていたと話していましたが、赤ちゃんの頃からボールを触らせていたんですか?

joo-G shun-Pが生まれた頃から、僕が家の中でフリースタイルの練習をしていて、部屋にボールがよく転がってたんです。だから自然と、shun-Pをボールであやしていましたね。ボールと遊びながら育ったような感じです。

——成長するにつれ、フリースタイルをしっかりと練習させたいと思っていたんですか?

joo-G 特にそういうのはなかったかな。ただ、僕が遊んでいることで一緒に遊んでいくようになる、つまり僕がやることを全部真似するわけです。その中で一番多かったのが、フリースタイルでした。

——なるほど。遊びながら自然と慣れ親しんで行ったんですね。

joo-G はい。ほとんど遊んでいるような感覚で取り組むというのは、今もあまり変わってないかもしれませんね。だけど、大会がある前は、妻はそれに合わせた“練習っぽいこと”をさせようとしていました(笑)。父親、母親の両方が「練習しなさい」とガミガミ言っちゃうのはどうかと思うけど、僕があまりそういうことは言わないので、ちょうど良いかなと。

——ご夫婦のバランスがいいんですね。お子さんたちとは普段、どんなことを話しますか?

joo-G フリースタイルのことが多いけど、その時に僕たちの間で流行っていることがあって、独楽(コマ)が流行っていた時は独楽の話をしていたし、ヨーヨーの時はヨーヨーでした。

——フリースタイルに限らず、いろんな遊びに触れているんですね。

joo-G 僕は、あらゆるスポーツは全て、結局は体をイメージ通りに動かせたかどうかだと思っています。うまくいかなかったってことは、体がイメージ通りに動かなかった、もしくはイメージが悪かったということ。それを毎回修正できればできるようになると思っています。だから、フリースタイルに限らず、独楽でもヨーヨーでも、けん玉でも、うまくいかなかったことを把握して、自分の頭の中のイメージを微調整する、という意味で同じ練習だと思っているので、「楽しい」とか「興味があるな」と本人が思うことがあれば、いろいろと経験させてあげたいですね。

——楽しいと感じることに取り組んでいれば、飲み込みも早そうです。

joo-G はい。勉強も同じで、楽しさが必要だと思っています。例えば、宿題で漢字の書き取りが出た時、「shun-Pが1行書く間に、俺がけん玉を5回やるから、どっちが先に終わるか勝負しよう」とすると、やっぱり早い。好きなことの方が上達も早いし、楽しい時の方が頭も働くかなと思うので、一緒に楽しくやることを心がけています。

——なるほど。最後に、お子さんたちにどんな大人に育って欲しいですか?

joo-G 別にどんな風でも良い気がしています。「こういう風になって欲しい」とどれだけ思っても、自分で自然に育っちゃうので、最後の理想像はあまりないですね。ただ、その過程でやりたいと思うことがあればできるだけやらせてあげたいなと思います。

——ありがとうございました。

Photo:Issei Suzuki

こどもレジェンドを探せ vol.1【前篇】

こどもレジェンドを探せ vol.1【後篇】

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