thumbnail

26

February

2018

SNS SHARE

偉人たちの失敗 vol.1

人は失敗から多くを学びます。できればこども達には、いろんな体験をしながら、たくさんの失敗にも出会ってほしいものです。キッザニアの窓では、偉人たちが体験したさまざまな失敗を紹介。「あの人も、こうして大きくなったんだよ」と、失敗を前向きに捉えるきっかけとして、お子さまにお話ししてみてください。

参考:『学習漫画 世界の伝記NEXT 伊能忠敬/マリア・フォン・トラップ』『学習漫画 世界の伝記 コロンブス』(集英社)


 

計測の誤差が夢を広げた。伊能忠敬

「歩測」という原始的な計測方法で正確な日本地図を作成した伊能忠敬。偉業の大きさからして、数々の困難を乗り越えてきたのはもちろんですが、彼が日本地図を作るきっかけにも、とある失敗がありました。当時、日本の学者の間では、緯度1度の地表の長さがどれくらいかが論争になっていました。その長さがわかれば地球の大きさを知ることができるのですが、緯度1度という長距離を測った人はいませんでした。そこで伊能忠敬は、自宅から、浅草にある天文台までの距離を歩いて計測し、それをもとに緯度1度を算出。しかし、師である高橋至時に、「浅草と黒江町(現・門前仲町1丁目)では距離が近すぎて、誤差が大きい」と指摘されます。蝦夷地(北海道)まで行けば誤差は減るであろうという意見に一念発起。幕府に掛け合い、表向きは海防のために蝦夷地の地図を作成するという名目のもと、緯度1度を測るための命がけの旅に出かけました。その旅が、新たに日本全土を測量するという情熱に火をつけたのです。今ある日本地図は、失敗にくじけず、さらなる成果を求めようとした忠敬の向上心の賜物であると言えるでしょう。

 
 

後世へつながった航海の失敗。コロンブス

アメリカ大陸の発見者、コロンブス。実はその人生は華やかなものではありませんでした。コロンブスは黄金の国ジパングを求め、4回にわたって大西洋を横断。1度目の航海で新大陸近くの島を発見し帰国後に歓待を受けますが、以降は苦しい旅が続きました。2回目の航海では1500人もの乗組員を連れて同じ島に降り立ちましたが、参加したのはひともうけを狙った人ばかりで、翌年にはその人たちを本国に送り返します。しかし彼らが、口々にコロンブスの悪口を言い、豊かな新世界を発見したと主張するコロンブスを疑い始める人もあらわれます。3回目の航海では、現地の反乱の責任を問われてスペイン国に送還され、4回目の航海では何度も嵐に遭い、厳しい生活から反乱者も出てしまう有様でした。決して成功とは言えない航海の連続。しかし、コロンブスが開拓した大西洋の航路があったからこそ、後継者による第2、第3の大航海が生まれ、世界の海の全貌が明らかにされました。自分の失敗が未来の誰かの成功につながることもあるのです。

 
 

誠実さで観客を虜に。マリア・フォン・トラップ

有名なミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』のモデルになったマリア・フォン・トラップ。幼い時に両親が他界し、父から教わった歌を人生の糧に修道女として生きて行くことを決意しましたが、修道院生活になじめず、トラップ一家の家庭教師として働き始めます。のちに歌をこよなく愛するトラップ家の一員となったマリアは、その後トラップ・ファミリー聖歌隊を結成。ところが、1938年にはナチス・ドイツがオーストリアに侵攻、家族は自由を求めて祖国を離れ、アメリカに渡ります。新天地では毎日ステージに立ちましたが、全く売れず、しまいにはアメリカでお世話になっていたエージェントとの契約も打ち切られてしまいました。ある時、合唱中にマリアが虫を飲み込んでしまい、大切なソロパートを歌えないというアクシデントが起きます。緊迫感が漂う空気の中、曲を中断して自分の失敗を正直に伝えるマリア。全く予想もしていなかったハプニングに、会場は大爆笑に包まれました。マリアのおかげで観客との距離が縮まり、ステージは大盛況。その後、世界中で人気の合唱団へ成長しました。失敗を正直に認めて相手に打ち明けることが成功への第一歩になったのでした。

 

偉人たちの失敗 vol.2

偉人たちの失敗 vol.3

偉人たちの失敗 vol.4

偉人たちの失敗 vol.5

この記事を友達にシェアしましょう